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しゃばけ [本(時代小説)]


しゃばけ

畠中 恵さんの『しゃばけ』。
時代小説?なのかはわからないけど、江戸ファンタジーって感じ。

江戸の大店の一人息子の若だんな、一太郎が主人公。
両親は大福餅に砂糖をてんこ盛りにして、その上から黒蜜をかけたぐらい息子に大甘。
そして一太郎そばにいつもいる手代の兄や達は、過保護も過保護、周りがどうあれ
若だんなの無事が第一。
金もある、周りは皆過保護。そんな環境で極道物に育ちそうなものだが、主人公は超病弱。

手代は実は『犬神』『白沢』という妖。一太郎の身を守るためにつけられた妖。
一太郎は妖を見る事ができ、鳴家(やなり)という小鬼やら付喪神やらが常にそばにいる。
寝込んでばかりの彼の遊び相手であり、いろいろ調べてきてくれる手足。

病弱でもリッパな江戸っ子の若だんなは、皆に守られているのを良しとはしない。
せっせと抜け出し、事件に巻き込まれては…寝込む。

日本人は昔からいろんなものに神が宿ると信じてきた。
それに神様にもいいもの悪いものがいたり、なんだか人間くさっかったり。
妖怪も神様も身近なものとして一緒に暮らしてきた。
この『しゃばけ』シリーズも、そんな日本人の考え方のように妖怪や神様が愛らしく
身近なものとして書かれている。

この『しゃばけ』の後『ぬしさまへ』『ねこのばば』と文庫本は出ている。
『ぬしさまへ』『ねこのばば』は短篇のせいか?おもしろさは『しゃばけ』が一番かなぁ。
でも『しゃばけ』でキャラクターが気に入ったら、読んでみると楽しい。
(仁吉や佐助の過去なんかも出てきます)
江戸の粋な軽さがあるので、気負うことなく読める本。
ただ、現代とは違う時代の時間や長さなどが出てくるので、後で調べたくなるかも。

読んだ後、思わずウチの玄関に置いてある墨壺(すみつぼ)見ちゃった。
それにしても…やっぱり鳴家、かわいいなぁ♪


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