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御書物同心日記 [本(時代小説)]


御書物同心日記

出久根達郎さんの『御書物同心日記』
御書物方同心なんてあったのね。
天下の稀本珍本が集められた将軍家の御文庫を管理する役職らしい。

文庫本の裏の本の紹介文を見たら、すごい事件が起こりそうな感じに思えたけど…
そういう目で初めは見てしまったので、ちょっと肩すかしくらったような気がしてしまった。
でも、1冊目に慣れて『続 御書物同心日記』『御書物同心日記(虫姫)』と読み進めてみたら
おもしろかった。

御書物方同心だから、人の生死に関わるような危ない事件に巻き込まれることはない。
でも本には本の事件がある。
主人公の丈太郎は根っからの本好き。そこを見込まれて御書物方同心の家に養子となる。
丈太郎の勤める紅葉山御文庫での出来事、丈太郎と仲の良い町の古本屋での出来事。
1冊の本に右往左往するのがおもしろい。
それに本に対するマニアっぷりがいい。お役所内での本の管理の仕方や修繕の仕方。
古本屋のつきあい、商売法。
丈太郎が本と聞けばすぐワクワクしちゃって、首をつっこむのも楽しい。
それに、丈太郎とつきあいのある面々は人情があって温かい。

捕り物とか、主人公が人生の荒波にさらされるみたいなドラマチックな話ではないけど
チラチラとクスッとするとこがあったりして、私的には好きかも。
古本屋めぐりとか好きな人におすすめ。
私は本のマニアではないけど、丈太郎の読む事も好きだが本に触れているのが好きって
気持ちはなんとなくわかる。書物の修理いいなぁ。

ところで3冊目の『鷽替』の話の中で柴平が聞いた、[鶯]の字はなんで鳥の上に火が2つ
なんだろう?答え出てきたっけ?ちょっと気になる…


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コメント 2

kumi

初めまして!
すいません・・・この記事には関係ないのですがよろしいでしょうか?
「ミニミニどうぶつ」のブログに載っているハリネズミさんは現在手に入るでしょうか?ちっちゃくてかわいいので是非欲しいんです~!!

ご検討ください!よろしくお願いします!
by kumi (2007-04-14 21:54) 

Mamaru

kumiさん、メールありがとうございました!
メールいただいたので、前回のコメントは消してしまいました〜。

ミニミニを喜んでいただける方がいて、とっても励みになります。
よ〜っし、ハリネズミ!作りまーす。
by Mamaru (2007-04-17 23:58) 

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