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憑神 [本(時代小説)]


憑神

浅田次郎さんの『憑神』
映画を見に…と思っていたけど、行けそうにないなぁと思って
本を読んでみる。

文武に秀でているのに、入婿にいった先では追い出され、出世の道もなく
自分の不遇を嘆いていた彦四郎。
さらに『三巡稲荷』に手を合わせてしまう。
貧乏神、疫病神、死神、三つを巡らないと終わらない三巡。

落語のようなテンポでポンポン進んで行く。
神様や登場人物も愛らしく、おもしろい。
ただ『感涙必至』って帯や紹介文はちょっと…なぁ。
設定はすごくおもしろいし読みやすい。
けどちょっと浅いような感じも…しなくもない(なんとなく)

彦四郎が『限りある命が虚しいのではない。限りある命ゆえに輝かしいのだ』と言う。
死神に憑かれてからは、このままでは死ねない、なんとか自分の命を輝かせたいと願い
自分の信念のままに進んだ彦四郎がかっこいい。
憑神も考えようによっては福の神なのかも。
くすぶっていた彦四郎が自分の生き方をみつけられたし…なんだかんだ言って彦四郎を
助けちゃってたしねぇ…。

幕末が舞台な話だけど、現代も人の人生はつらいことがあるのがあたりまえ。
それを嘆くのではなくて、そこからどう生きるかが大事なんだろうなぁ。

でもやっぱり、この三巡の神様にはできるだけ会いたくないけど(笑)


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