おとぎ話の生物学 [本(植物、動物)]
蓮実香佑さんの『おとぎ話の生物学』
ー森のキノコはなぜ水玉もようなのか?ー
幼稚園に通うサッちゃんのおとぎ話に対する「どうして?」を考えるうちに、お父さん
である筆者の方が謎解きにはまってしまう。
誰もが知っているようなおとぎ話の中の疑問。それをあの手この手で解いていく。
筆者の仮説も楽しいし、微妙にズレて?いく感じも楽しい。
生物学とか堅苦しい感じはなく、どちらかといえば雑学っぽいとっつきやすさ。
おとぎ話なんて想像の世界でしょ?っと決めつけず、そんな所からも疑問を持てるって
スゴイ。
そしてその疑問から、生物学の面白さへと自然に導かれていく。
桃太郎はなぜ鬼退治に行ったのか?
…ふふ。それは モテたかったから! …生物学的にすごく正しい答えなのかも(笑)
生物学にからめて疑問に答えてくれるお父さんがいたら楽しいだろうなぁ…と思いつつ…
でもおとぎ話が面白イメージに変わってしまうのも女の子としては、困りものかな〜?
いいとこ見せたくて無謀なことをがんばっちゃう男どもって方が、身近にありそうな話
ではあるけどね。
面白話だけでなく、環境を考えされられるとこもある。
たぶん現代の動物達におとぎ話を書かせたら、きっと人間は超悪役でひっぱりだこだろう。
何かを楽しく考えるきっかけに。
2008-04-17 13:02
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コメント(4)
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まぁ、なんて面白そうな本でしょう!
サブタイトルの「森のきのこはなぜ水玉もようなのか?」の答えが気になります。(笑)
ディズニーの影響・・・では、生物学的アプローチにはなりませんね。
地元の図書館にあるかチェックしたら、ありました!
これから借りに行ってきます!
by びっけ (2008-04-21 11:25)
実際の水玉キノコを山で見たことがありますが…そりゃ〜もう毒毒し
かったですよ〜。(私もディズニーの影響だと思います…笑)
生物学的に考えると、ちょっとロマンチックさ?は欠けてしまうけど
面白さはアップするかもしれませんね。
だって、豆の木に登るジャックはおかしくないけど、巨大キノコに
登っていくジャックはなんか笑えます。
内容も楽しいですが、装画・挿画がまた楽しいですよ♪
by Mamaru (2008-04-21 17:03)
こんにちは。
この本、読み終わりました。
面白かったです!
お父さんが娘のさっちゃんに昔話を話して聞かせるという状況で出てくる疑問・・・という設定も、いい味わいを出していました。
「ジャックと豆の木」が実は「ジャックと豆のつる」で、しかも推理をすすめるとキノコになるというあたり、下手な小説より面白いです。
それにしても、キノコって、すごい生き物なのですね!
by びっけ (2008-05-12 22:59)
よかった♪面白かったですか。
ほんと、キノコにはちょっとビックリです。
天にのびるキノコ…怖いような…見てみたいような…
ファンタジー好きにはなかなか考えられない方面からの推理が
また新たな空想を生みますね。
この本はきっと、さっちゃんのおかげで書けた本でしょう(笑)
子供との会話って、いろいろ気づきますもんね。
by Mamaru (2008-05-13 00:22)