光車よ、まわれ! [本(児童書)]
天沢退二郎さんの『光車よ、まわれ!』
ある雨の日、一郎は開いた教室のドアに不気味な化け物を見る。
そこから一郎と仲間達の戦いが始まる。
水面の表の世界と、さかさまにある裏の世界。
裏の世界は水を使って、表世界を脅かす。
一郎達は犠牲者を出しながら、光車を必死に探す。
光車とは?さかさまな世界とは?そこに入ってしまった一郎やルミは抜け出せるのか?
無事、3つの光車を見つけ出すことはできるのか?
次々に起こる出来事にドキドキして、休むことなく読んでしまった。
ちょっと恐ろしいが、面白かった。
敵の不気味さに対して、光車は神々しくて美しい。
…怖さや気味の悪さは挿絵の力も大きいかも。でも合ってる、この話に。
35年前のものが数年前に再刊されたらしい。
私が読んだのは、ちくま文庫から出ていた文庫本。
つい先日送られてきた荷物の中に「お礼に」と、この本が入っていた。
この本をもらうほんの数日前…はじめて天沢退二郎さんの児童書に興味が湧いて「どんな話
書く人だろう?」と思ったばかりだった。
そしたら、送られてきたのである。
…ビックリした。読みたいと思ってたら、本からやってきた。
…不思議。
Oさん、ありがとう。思わずエスパーかと疑いましたよ?マジで。
たぶん一ヶ月前だったらもらっても、まだ読み出せていなかっただろう。
話は戻って、この本。
どうせなら、雨の日や梅雨の時期に読んでみては?
水たまりを見ながら、さかさまの世界を想像するのもいいかもしれない。
でも想像しすぎると…水たまりに引きずり込まれそうで、飛び越えられなくなるかも…
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